偽物を本物と判定したスニダン炎上、真贋査定が話題に!鑑定サービスとは何なのか

先日、スニーカー界隈でとある動画が配信され話題になりました。

 

その動画はこちら!

配信者は本日のくっく氏です。

動画の概要

・偽物のチェリーダンクをメルカリで買ってしまった

・国内の複数鑑定サービスに真贋調査を依頼

・フェイクバスター、スニダンで「本物」と鑑定されてしまった

・マジかよ

となっています。

詳しくは動画をチェックしてみてください。

 

私はあまりYoutubeでファッション、スニーカー関連の動画を見たりすることが無いのですが、今回は多数のフォロワーさん達が話題にしていたので観てみました。

見てみて思ったのが

 

「まぁそうだよね」 

です。

元々他人の真贋チェックを当てにしてはおらず「これ本物だよ」と言われても信じてはいないんです。

そりゃNikeの靴でNikeからこれ本物ですって言われればそれは他人ではなく当事者なので100%信じますが。



こう考えるようになった苦い思い出

かなり昔、偽物のスニーカーをつかまされたことがあり…。

オークションで当時相場20万以上のスニーカーが開始価格1円から出品されており、画像は明らかに本物と思えるものでした。

購入時の納品書もあったので私は入札を開始!

他の入札者も多数いて、すぐに3万円くらいの値まで上がりました。

そのままオークション終了間近までは大きく価格は上がりませんでしたが、終了10分前には3.5万、4万と値が上がっていったのです。

私も負けじと入札を続け、8万円まで上がったところで他者の入札が無くなり私が落札者となりました。

相場20万の靴が8万円で買えた!やった!!

と当時は凄まじく喜んだのを覚えています…後に凄まじく後悔することになることも知らずに。

 

落札後、入金を済ませると出品者が翌日には発送の手配をしてくれました。

「対応が早くていいなぁ」

と感じたのですが、次の日になっても、次の次の日になっても商品は届きません…。

3日が過ぎたところで「おかしいなぁ」と思い、配送の問合せ番号を確認しようと取引画面を開いたのですが特に発送方法が提示されていなかったのです。

これも後の祭りですが、当時はオークション利用に慣れておらず確認しなければならない部分等、まるで分かっていませんでした。

発送連絡があればそれでいいと思っていたんですよね…。

 

それでメッセージ欄にて

「まだ届かない、調べたいのでどの配送業者で送ったのか、お問合せ番号も教えて欲しい」

と連絡を入れました。

それから翌日、返信はまだ来ていません…。

段々と不安な気持ちが膨らんできました。

 

もう1度連絡を入れようとしたところ、取引画面に何やら赤い文字で警告文が表示されたのです…。

 

「この出品者は利用停止処分のため連絡を入れても相手が見ることができません、何か伝えたいことがある場合は掲示板を利用してください」 

と…。

 

 

やられた!? 

物を送らずにお金だけ盗られた!?

 

ここから私の不安は一気に爆発し、オークションの掲示板機能に

なぜ利用停止になったのか、本当に発送したのか、発送業者と問い合わせ番号を教えて欲しい

と書き込みました。

 

…が返事はありませんでした。

ちなみに掲示板機能とは、取引ナビ以外で連絡が取れる機能で出品者と落札者以外でも閲覧が可能なオープンな掲示板機能です。

オークションでは相手とのトラブル時はかならず掲示板でも連絡をしろというルールもあります(相手側がログインできなくなっても閲覧ができるため、最低限掲示板に書き込んで返事を待てという主旨)。

 

出品者情報にあった電話番号に電話もしてみました。

 

「お掛けになった電話はデーター通信専用となっており、音声による通話は出来ません」

 

…は?

 

え?

なにそれなにそれ!?

通話ができない電話番号??

どういう需要があるのそれ!

ショートメールも送ろうとしましたが案の定送れませんでした。

 

そして、オークション運営に問合せをしようと思い、問合せ先を調べようとしたのですが…

どこにあるの!?

たぶん、分かりやすい位置に問合せ先があると沢山問合せがきて大変だからなのか見つけやすい場所にはなく、ヘルプを一通りみてようやく問合せ先を見つける事ができました。

今回のオークションナンバー、今までのやり取りを説明し、返金対応をお願いしました。



その後1週間経ってもオークション側から連絡が来ず

返信が至急欲しいともう1度問合せを送ったところすぐに返事がきました。

 

「出品者と落札者の個人間のトラブルに介入することはできません。
出品者の停止処分についてもオークション規約に反することを行っていたからとしかお伝えすることができません。
また、発送手配の連絡がありましたので商品が届く可能性がございます、掲示板機能で連絡を取ってみてください。
返金対応につきましても、既に出品者に入金されておりましてキャンセルすることができません、ご了承ください。」
※当時のオークションは今のかんたん決済のようにオークション側が一時的に入金を預り、受け取りボタンを押下しないと入金されないという安心システムではなく、即時に出品者に振り込まれる仕様でした…。

 

要は何もできませんよってこと!?

勘弁してよ!

と、オークション側には何度か何とかならないのかメールを送信…。

 

そうこうしていると3週間ぐらいが経っており…

なんと商品が届いたのです…!

 

ただし、出品者と分かる情報は伝票にはなく、配送先には英語で中国と思われる住所が書かれていたのです…。

 

おいおい、出品者情報は大阪じゃなかったっけ…。

中国なんてマジで偽物じゃんかよ…!

 

この時の私は色々とトラブルについて調べていたので、受け取っても中身は開けない方がいいという記述を見ていたのでオークション側の返事を待ちながら、包みは開けずそのままにしておきました。

 

その後、オークション側から

「お困りのようでしたら警察にご相談ください。
警察から捜査依頼が来れば、こちらも色々情報を出すことができます。」

との連絡が…

オークション側からのレスポンスはとても遅く、早くて3日、遅いと1週間以上返事がないこともありました。

 

即行で警察に向かって相談

今までの流れを説明して何とか返金してもらいたいと相談しました。

まず警察に言われたのが

取引」といのは「お金を払う」「物が届く」で成立してしまっているということが大前提とのこと。

例外として「利用したオークションのルール」に従う必要はあるとのことで、偽物の出品はNGになっていることが、今回は争うことができる部分じゃないかとのことでした。

また、届いたものは封を開けてないのも絶対条件とのことで、これは調べて開けていなかったので良かった。
※届いたものの封を開けると差替えの可能性を指摘されてしまい不利になるそうです

ただし、届いたものが絶対偽物ではないといけないというところと、開けてもいない中を確認もできていない商品を送り先が中国だったからとか、出品者が不正してオークションのアカウント停止処分になってるからとかで偽物とはいえないだろうとのことも言われました。

当時、真贋鑑定サービスというものは無かったので古着屋で査定してもらって買い取ってもらえなければ偽物と判断できるのでは?と聞くと

「第三者が本物、偽物と言っても意味はない。
その商品のメーカーしか本物、偽物といえる権利はないんだよ。
かといってナイキが個人間のトラブルのために真贋査定してくれることはないとも思うけど、念のため問合せは出してみましょう。」

とのことだったので、ナイキにも問い合わせしてみましたが、取り入ってはくれませんでした。

 

訴訟したいと警察に相談もしましたが

まず言われたのが

「時間もお金もかかる、もし靴の代金8万円を返金してもらえても赤字だよ。
相手のせいで裁判をする必要性があった場合は裁判費用を相手に持たせることもできるけど、確実にできることではないし難しいと思う。」

でした…。



それでもいい、お金とかの前に相手が許せない

私はここまで色々と調べたり動いたりして、意地になっていた部分もあったと思います。

私の意思を聞くと警察は

「では偽物であるという証拠を集めなくてはならないのだけど、誰が見てもこれは偽物だと分かる資料を用意して。
あと、相手先の住所、氏名、連絡先も必要だよ」

と言い、そういえば連絡先はデータ通信用で連絡できなかったんだと思い出し、出品者情報の住所と名前も本当なのか疑わしくなりました…。

 

すると警察から

「では、まず内容証明郵便を送ってみよう。
オークションの規約違反品のため返品するから返金してくれという内容で。」

 

この時、内容証明郵便というものを初めて知りました。

これは郵便局の人に中身(書類)を見てもらい「誰が」「誰に」「どんな物を」送ったか証明してもらう郵便配達方法で、今回は「私が」「出品者に」「オークションの品が規約違反品だから返金願う、物は返送先住所を教示してもらい返送する」という内容で送ることにした。

これを送って、相手が反応しない場合は裁判等で「なぜ内容証明郵便の内容に対応しなかったか」と法的に理由を求めることができるとのこと。

郵便局が内容と宛先にしっかり送ったという証明をしてくれるので何かと有利な資料になる!

さらにこちらの強い意志表示ができるので、今後の裁判で少しでも有利になるのではという判断で送りました。

 

 

…それから数週間後。

なんと宛先不明で内容証明郵便が手元に戻って来ました…。

 

完全にやられた…。

その後、警察に行きましたが

「内容証明郵便が宛先不明で…訴訟しようにも訴える人物の情報がないと裁判はできませんね…。

オークション側に相談してください」

 

これは事件にならないんですか!?

 

「最初に言いましたが「お金を支払う」「物を受け取る」という時点で「取引」が成立しています。「物が届いていない」というのであれば詐欺として扱えますが、今回のは無理です。」

 

だって中国からですよ!?
出品者は他にも規約違反していてアカウント停止されているんです!
偽物に違いありません!

 

「中身はどうとかは個人間の思いでしかないんです。
それを許せないという気持ちは分かりますがそれは警察では取り扱えない。
訴訟して民事裁判するしかないんです…ですが相手の情報がない…。
我々は相談にのることしかできないのです。

裁判を起こすのならば相手側の住所、氏名が必要です。
オークション運営に問い合わせてみてください。」

 

その後、オークション運営に出品者に電話してもデータ通信用回線で連絡できなかった、内容証明郵便を送ったが宛先不明で戻ってきたから出品者の正式な情報を提示して欲しい、警察にも相談していると問合せをしました。

 

オークション側からは

「出品者に登録されているメールアドレスに運営側から正しい氏名、住所、連絡先を提示するよう連絡は取りました。」

と返事が…。

いや、相手の正しい情報分かってないんかい!?
…しっかりしてくれよ!
支払った代金の振込先とか分かってるでしょ!
相手のIPとかそういうところからも何か掴めるかもしれない!

と激怒のメールを送ったところ

「ご迷惑をおかけしております、出品者の入金先やIP等は警察からの要請がない限りは提示できません、出品者から正式な情報が提示されるのをお待ちください。」

 

…詰んだ。

もちろんその後、出品者からなんの連絡はありませんでした。

もうかれこれ、ここまでで3ヵ月くらいの期間がかかっていたと思います。

 

私も最初の「やられた!」と思った時の爆発するほどの熱量もすでに無くなり、良い勉強になったと諦めておりました。

 

ちなみに、全てを諦めたあと、中国から届いた物の封を開封し自身で真贋鑑定しましたが出来の悪い偽物でした…。

しかも出品時の画像とはまるで別ものでした。



以上の事から良い勉強になった点を挙げると

・「取引」は「お金を払う」のと「商品(中身はどうであれ)を受け取る」で成立する
事件性が問われるのはお金を払わず商品を受け取る(窃盗)、お金を払ったのに商品を受け取っていない(詐欺)の場合

・本物と鑑定できるのはその商品のメーカーのみ
第三者の鑑定サービスの証明書は資料には使えても裁判で確実に真贋を証明するものにはならない
その判断は裁判官が行うが、NIKEの靴をスニダンで偽物って言われました!と言ったところで誰が信じてくれようか…

・当時のオークションの決済方法がクソで代金持ち逃げし放題(現在は改善されている)

・出品者の情報は出品物、評価をしっかりみること
この出品者は評価-1だった…全然気にしてなかった自分が情けない

・フリマやオークション等で購入したプレ値のつく中古商品は受け取り時に玄関でビデオ撮影、伝票を映して開封し商品全体とタグも記録をとるようにした(差替えしていない証明のため)。

 

こんなところでしょうか。

フリマ、オークションサイトで購入の際は皆さんもお気を付けを…。

 

話を戻し…

真贋鑑定サービスは何の価値もない

以上のことから私はそもそも「真贋鑑定サービス」を信じていません。

だって、メーカー以外がこれは本物ですという証明書を発行してくれても、結局「偽物かも?」は拭えません。

メーカー以外の他人が出した証明書ですからね、法律的にも何の価値もないんです。

 

それで、私はどうしてるかというと…

 

自分で真贋鑑定しています!

これが一番安心で一番不安がないです。

どうやってるのかはここでは書きませんが誰でも、知識が無くても出来ることです。

お金を払って誰がどうやって鑑定しているかもわからないサービスに真贋鑑定するより全然良いですね。

 

あと、たまに見る有料真贋鑑定サービスの謳い文句に

「裁判で使える証明証発行!」

とか

「偽物鑑定で返金までこぎつけた経験あり!」

などいってるところを目にしたことがありますが

 

これ、嘘ではないけど言い方に問題があります!

捉え方次第な部分もありますが凄く胡散臭いものです。

 

説明すると

裁判で使える証明書はそりゃ証拠資料として使えるだろうけど、本物と裁判官が判断するかは別ですね。

上述の警察もここで裁判官を確実に信じさせれるのはメーカーの証明でもなければ無理、第三者の本物証明なんて誰が信じるの?と言ってました。

 

返金までこぎつけたというのも裁判で勝った!とは言ってませんよね。

上述の通り、偽物を売った側の個人情報が分かれば訴訟することは出来ます。

ただ実際にやるとなると時間もお金もかかる…それは相手も同様です。

そんなめんどくさいことするなら数万ぐらい返しとけ!という対応をする人も居たのでしょう。

スニダン、stockX等の真贋鑑定サービスの利用方法

メーカー以外の真贋鑑定は何の価値もないと言いましたが、スニダンの真贋鑑定はスニダン上、stockXはstockX上では利用できます。

どちらも、もし本物と鑑定したものが偽物だったら全額返金補償するという点!

ただ条件があって、鑑定タグが付いたままとか、7日間以内とか…詳しくは該当のサービスの補償をご確認ください。

 

ただね…ここもどうやって偽物だって言えるの?

というのが気になっています。

上で警察にも言われましたが、本来メーカーだけしか本物、偽物と証明できるものではないので、スニダンやstockXに「これ偽物だったから返金補償してよ!」といった所で通るのかということ。

スニダンは偽物だと言われたら送り返してもらって再度真贋鑑定を行い、偽物だと分かれば返金補償するということですが、そもそも一度本物としてスニダンの鑑定タグを付けて送っちゃってるし、そこに人為的ミスがある可能性もわかりますけれど…。

結局、裁判で本物だと確証になる証拠にはなり得ませんし…。

「偽物はやだな…」と不安がるスニーカーヘッズの気持ちを利用した闇が深いサービスですよ真贋鑑定。

私はこの辺がはっきりしないのでなるべくこれらのサービスは使わないようにしています。

一番は自身で真贋鑑定できる目を養うということ

話の発端である話題の動画を見たスニーカーヘッズ達がスニダンで購入した靴を別の鑑定サービスを利用して真贋確認しているツイートを複数みました。

結局、別のところで本物、偽物と言われてもそのメーカーの真贋鑑定が無ければ何の証明にもなりません…。

沢山の靴、本物も偽物も沢山見て、触って経験を積んでください。

自分の靴は自分の目で真贋鑑定して本物と分かるものだけを購入しましょう。

 

真贋鑑定サービスはただのイタチごっこでしかないと思います まる

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