今回はAirJordan1の中でも人気の高い「Banned」について語らせて頂きます。
黒と赤色のエアジョーダン1で、オリジナルカラーの1つですね。
有名なNBA罰金のお話
ジョーダンがこの黒と赤のエアジョーダン1を履いてNBAでプレイをしていた際に多額の罰金(当時の5000ドル)が課せられていたという話は耳にした事がある人も多いと思います。
それもそのはず、NIKEが公式にBANNED(バンド=禁止されたという意味)と銘打って大々的に告知しリリースされたモデルだから。
なぜ禁止されたというかというと、NBAのユニフォーム規程でチームカラーに準じた色のもの着用するよう義務付けられており、ジョーダンのエアジョーダン1黒×赤がそれに違反するというのです。
ジョーダンはNBAのシカゴ・ブルズに所属しておりましたのでチームカラーである赤と白でなければならないと警告を受けたわけですね。
エアジョーダン1のCM
「NBAでジョーダンはこの靴を履く事を禁止させられましたが、あなたがこの靴を履くことをNBAは禁止することはできません。」
というキャッチーなCMでエアジョーダン1BANNEDは大々的にヒットしました。
実はNIKEの宣伝広告によるモノ
以上までのお話の内容が一般的に世間で語られているモノです。
私もそう思っていましたし、スニーカー好きの仲間らともその認識が共通でした。
ですが、最近になってStockXのとある記事でこれが偽りだったということが説明されたのです。
NBAに罰金は支払われていない
そもそもこのNBAの罰金の話が出た時はまだエアジョーダン1は制作中の段階で、ジョーダンがBANNEDを履いていなかったのです。
では、何の靴を履いていてNBAから罰金の警告を受けたのか?
それはエアジョーダン1のプロトタイプとも呼ばれている「NIKE Air Ship(ナイキエアシップ)」
84年からジョーダンのシグネチャーモデルとして白と赤、黒と赤の2色が作られ、ジョーダンは白と赤で試合を行い、黒と赤は練習時に着用した記録が残されており、NBAはそれを見て「チームカラーではない黒×赤で試合したら罰金5000ドルやで」と警告を出しました。
ちなみにAirShipの黒×赤は25足のみ生産されたのみで一般発売はされておらず、マニアの中では伝説的な存在となったいました。
それが2020年に白×赤と黒×赤の二つが世界で一般リリースされ、今ではプレ値が付いております。
ジョーダンの最初のシグネチャーモデルとしての白×赤、NBAから警告を受けた黒×赤、コレクターなら両方とも持っておきたいスニーカーですね。
で、結局のところジョーダンは警告を受けはしましたが、公式戦では黒×赤2色のバスケットシューズを一度も履いたことは無く「罰金を払ってでも履き続けた」というのは偽りだったんですね~。
エアジョーダン1が出来上がると、黒×赤はダメ、白が入っていないという問題を解消するべく有名な黒×赤×白のモデルが作られ、ジョーダンはそのエアジョーダン1を履き試合を行いました。
これが有名なシカゴカラーのエアジョーダン1です。
当初のNIKEのCMの「NBAに禁止された靴」と実際に「NBAから罰金の警告」が来た事から世間で「ジョーダンが罰金を払ってでも履いた靴=BANNED」という話が出来上がり、広がっていったのだと思います。
NIKEの計画的な宣伝効果恐るべし!
ですね。
とはいえ、実際に黒×赤が禁止された靴であるのは間違ってはおりません。
また、たまに「黒×赤の靴を禁止」という話も耳にしますが、これはシカゴ・ブルズだからです。
NBAのユニフォーム基準で「チームカラーが赤が白なのに何で赤黒履いてんねん!」というのが禁止されていたという話であって、これがLA(ロサンゼルス・レイカーズ)だったら黄色と紫がチームカラーなのでそもそも黒赤もダメですし、赤白でもダメで紫×黄色ならOKよという話です。
決して「色がカラフルだからダメだった」とかそんなんではありませんよ。
スラムダンクで花道が履くバッシュ
スポーツ店の店長から
「黒と赤、湘北の色だ」
と頂いたのがこのエアジョーダン1BANNED。
店長のコレクションの1つでしたが、花道の雄姿に惹かれて託すことを決めた名シーンですね。
私はもろこの世代なので花道と同じバッシュが履きたい!と子供の頃から思っていた思い入れの強い一足です。
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